ギフテッドの子にボードゲームとか ホームスクールとか

子供とホームスクールで遊びまくってます。色々家で教えてきたので手作り教材とか多め。ボードゲームも好き。子供にフラワーアレンジメントとか。遊戯王歴8年、親子で駆使するデッキは300個以上。遊戯王のオリカ作成、デュエル中のディレクターや音響さんは子供が担当。

古代エジプトの建設をボードゲームで見事に表現 イムホテップ

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ボードゲームで、テーマと内容が完全に一致しているのって、思い当たるのがこれ。イムホテップ。見た目はすごく渋い。四角いキューブの色がものすごく取り合わせ良くて、渋いながらも綺麗。で、やってみると凄いの。古代エジプトの採石場から石を切り出してきて、葦の舟に乗せて、岸のむこうの船着き場に送るの。で、すぐさま建設。ピラミッド、埋葬室、オベリスク、神殿。

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船に積み込むのも、その位置取りも、船を動かしてどこの位置につけるかも、全部プレイヤー同士のせめぎ合い。
舟に積み込むと、独り占めさせじと相乗りされちゃうし、持って行きたい船着き場には持って行ってくれなくて点低くなっちゃうし、積みたいけど石がないから一手遅らせて採石場から石を切り出してこないといけないし・・・ジレンマの連続。

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一手一手が、マジでイラッとくるからあまり連続してやるのはつらいけど、ものすごく面白いゲーム。
石を積み上げていくのは、舟に積み込んだ順に固定されるから、そのつもりで積み込むんだけど、それは狙った船着き場に着けばの話。まったく意図しないところに持っていかれて、へんな積み方されて利用されたり踏んだり蹴ったりとか、ままある。

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今日は常連のKちゃんと。彼女とはイムホテップ3回目で、めったにプレイングミスしないし手強い。
まずは採石場にお互いの色の石をガラガラと置く。今回は二人なので灰色と白。
個人ボード(石が5個まで置けるだけのもの)を手元に配置。
葦舟カードは、今回、2人用の6枚のみ使用。全6ターン、このカードによってそのターン使う葦舟が決まる。

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建設ボードのピラミッド、埋葬室、オベリスク、神殿、市場を配置。
市場には毎ターン、4枚の特殊効果カードが新たに配置される。

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一手一手がカツカツで絶対にミスできない!

ゲーム開始。お互い、

  • 採石場から自分色の石を上限3つまで取得
  • 取得してある石を、空いている葦舟の好きな位置に積み込む
  • 色は不問で2個以上積まれている葦舟があれば、舟を運び、船着き場を選んでつけてよい。
  • 市場で得た特殊効果カードを使う。

のどれかを選んで交互にやっていく。

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ほんっとジレンマ。葦舟にはとにかく自分の石「だけ」を積み込みたいのはやまやまなんだけど、とてもじゃないけどそういうわけにはいかない。必ずといっていいほど、舟にはお互いの石が混在するので、行きたい先の建設場に舟をつけると、大抵は自分だけでなく相手にもメリットが発生するのがイライラする。下手すると、一手消費して舟を動かしたのが全くメリットなくて、相手ばっかり点が入って何のことだかわからなくなったりする。

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舟がついちゃってる船着き場にはそのターンはもう他の舟はつけられないので、その中でできるだけ有利な積み方ができる場所を探さないといけなくて、絶えず方針変更を迫られる苦悩。
これらが、かなりメンタルにきついんだけど耐えに耐えて6ターン繰り返す。

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  • 神殿は、毎ターンの終了時に、真上から見た時に色が見えているプレイヤーにその数ぶんの点数が入る。Kちゃんは今回6ターンのすべてを自分の色で染めつくして、これだけで30点持って行った。

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ピラミッドは3段まで積めるようになってて、9個・4個・頂上の1個となっている。サウザーとかシュウを思い出した人は自分で背負っててっぺんまで石持って行ってね。で、あらかじめそれぞれの位置に固定した点数があって、偶然にせよ意図的にせよ、その位置の点が置いた瞬間にもらえる。勿論てっぺんは4点と高得点。責任は持てないけど。

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  • 埋葬室は少し変わってて、とにかく石をつなげて置けって感じ。だから葦舟付けるまえに、これを置いたらどんな配置になるか分かってなきゃ到底、いい点取れない。このパズル要素がたまらない。今回は、神殿を完封された分、Kちゃんが手薄になっていた埋葬室で、私が石をつなげて19点取れた。

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  • オベリスク。とにかく高く積め!見てくれが非常に良いのでそれだけで積みたくなる。2人プレイだと1位が10点、2位は1点と差別化がひどい。

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  • 市場も重要で、効果カードは強力なので、葦舟に積まれた石のプレイヤー順に、一枚ずつ好きなカードをもらえる。カードは、即座に採石場から石を取ってそのまま船に積めるなど、使い切りだけど強力なものもあるし、「偶像」のように、集めれば集めるほど点が大きいものもある。また、特定の建設場に対してゲーム終了時にボーナス加算できるカードもあるので、執着している建設場がある場合はそれを狙うなど、勝ち筋をいろいろ考えることもできる。

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このカードのおかげで、最後に得点計算してみるまではどちらが勝ったかはまずまず、分からないというギリギリのせめぎ合いが毎回あり、すごくバランス良いゲームだと思う。ちょっとした積み木とかパズル要素もあり、手も喜ぶ。推しゲームです!

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色の取り合わせがステキ。