知人Y-1号とキャットタワー。あまり肩が凝るゲームよりも、ライトなアクションゲームを好むタイプ。あと、この人貴重なのは、苦手な人もあるストーリーテラー系ゲームを笑いで楽々こなすこと。こうやって相手がどんな好みなのかな~、って反応を見るのが楽しい。
さてキャットタワーって同じ名前のゲームは他にもあるみたいだけど、今回はこちら。
2019のゲムマ会場から知人Nが聞いてくれてGETしてきてくれた、 キックスターター限定版の入手困難品みたい?確かに普通に売ってるの見かけたことない。ありがたい。中国製の商品のようでよくわかんないんだけど「FACIO」って会社。
調べてみたら「猫の花火師」「サーカスワンちゃん」「柴犬屋(柴犬ハウス)」と、どれもゲムマ後に戦利品を遊ばせてもらった中にあったものばかり。
確かにどれも雰囲気似てる!どうやら、ペット好きの人達が作ってるゲームのよう。「サーカスワンちゃん」は、このキャットタワーのバリエーションで、同じように犬を積み上げていくんだけれど、ちょっとルールが煩雑になってて、このキャットタワーのシンプルさでまずは十分かな。
キャットタワー
プレイヤーに7匹ずつネコを配る。猫はよく折り目をつけておかないと、うまく乗っていかないのであらかじめ各自、ぐいぐい頑張る。
ネコを、どんな形でも場の中央に交互に積み上げていき、なくすことが出来た人の勝ち。崩してしまったら、崩れた分だけ引き取らなければならないので終わらない。
積むのは、サイコロの指示により、
- ネコを一匹積む
- ネコを二匹積む
- 次の手番の人に、自分のネコを一匹積ませる
- ネコを、ひっくり返した状態で積む
- でぶネコカードを1枚のせる。そしてトークンをめくり、そのカードの上に乗せ、トークンの指示を実行。
トークンの指示はいくつかあって、
- 手番がいきなり逆回りになる。
- 次のプレイヤーをスキップ。
- 全プレイヤーの残っている猫を集めて平均化してから配り直す。
- またでぶネコカードを乗せてトークンをめくって指示に従う。
- 次のプレイヤーは猫をひっくり返して積まなければならない。
・・・などといった、番狂わせばかりの指示が飛び交います。
積めば積むほどタワーはどうしようもない状態に。
逆さにつんだり、ド下手が下の方で変な積み方していたり、余計なカードやトークンでバランスが崩れたりしてろくなことない。
本来は、さっさと自分の7匹のネコをうまく消費して積み終わり勝利するのが王道なんだろうけど、上へいけばいくほど、積んだ人がへまをする可能性が高いので、こうなったら出来るだけ自分は手番をスキップし、存在を消しながら、他の人が勝手に自爆してくれればむしろそれだけで勝てるんじゃないかという思いに駆られる。
そう不戦勝よ。何か悪くって?
実際崩れまくりで、崩した人が崩れた猫を全部自分のところに置いて、それも乗せ切らないと勝てない。Y-1号が振ったサイコロが、私が代わりに相手のネコを積んでやらないといけない出目ばっかりで悲惨。減るのは相手のネコだし、崩せば崩した自分のペナルティだし、いいとこ無し。
それでも後半急激にこちらのネコが減ってなぜか積み切れたのは嬉しい。ビジュアルが可愛くて絵になるパーティー向けゲームでした。
ピロス
別の時にYちゃんと、ギガミックの「ピロス」を。ピロスやコリドールのシリーズは全てミニサイズも出ていて性能的にはなんら変わりないんだけど、この、しっかりした造りの大盤や大ぶりの木のコマが、手触りや視覚や、配置する時の音を通じて訴えかけてくる喜びが大きくて、悩んだ末に、やはり手を喜ばせたかったので、大きい方を選んで正解。遊ぶだけならミニサイズで一向に問題ないんだけどね。
例えば、普通の大きなオセロ盤で、のびのびとコマを置くのと、旅行用の携帯サイズでちまちまがんばるのとじゃ、やはりリラックス度に違いがあると思う。
さて、早速その木製の玉をゴロゴロと周囲の溝に適当に配置。便宜上、白玉と黒玉と呼びます。
ストックのためだけに存在する贅沢な溝が気持ちいい。
盤の中央には、たこ焼き器のような丸いくぼみが16個。ここに、先手から、交互に、ひとつずつ自分の色の玉を置いていく。てっぺんを取った人が勝者というシンプルさ。まあこんな感じで置いていく。
注目してほしいのは、写真中央の、黒玉が4つ並んだところ。通常、どんな色の玉でも4つ四角に並べば、その上にも玉を乗せることができるルールなるのだけれど、それだけだと何も起こらない。でも、自分の色の玉4つを四角にうまく置けた瞬間に、場にある自分の色の玉をどれでもひとつ、溝に戻す事ができる。
戻して何が楽しいかっていうと・・・そうです、一番最後にてっぺんに玉を積む確率が跳ね上がるのです。なぜならぴったりの数の玉しかないから。
最後のほうなんて、もうどうであろうが交互に玉を置くしかなくて、玉を戻して節約しまくったプレイヤーが最後に置くという流れは止められない。
だから、そうなる前に、一番下の段あたりで、相手に玉を戻させない(相手の色での四角を作らせない)ように死守するのです。
そうしながら自分はせっせと玉を戻す(四角を作る)事を画策。
はっきり言って、一回でも相手に玉を戻させてしまったら、巻き返ししない限り100%負けます。特に二段目はシビア。
一段目は16個のたこ焼きのくぼみがあるのに、二段目は9個しか置けないので、二段目に置けるチャンスがあれば即、自分の玉を置いていかないと、二段目でどうしても自分のフィールドにならずに競い負け。Yちゃんは「面白いね」と言いつつ全勝して行った。きーっ。
短い時間であっと言う間に出来るけど集中力がいるシビアなゲーム。
ドクターエウレカ
あたふたバタバタする、パーティー向けアクションゲーム。頭と手を同時に高速フル回転で動かさないとできない。文字依存や細かいルールはゼロ。指示カードがいっぱいあって、早い者勝ちで、その通りに試験管の中の玉を動かして指示通りに作り上げるだけ。ただし、玉には手を一切触れずに、試験管から試験管へ移す形で動かすので、この玉を下にするには上のこの色の玉が邪魔だからこっちに移して、動かして、天地を逆にして・・・ってのを、最短ルートを見つけ、なおかつ最速で実行できた人が勝つ。
時には玉がふっとんだり転がり出るのを追いかけながら、あっちからこっちへと移し替えていると、なんか思い出すのは江戸時代の油分け算。算数クイズや中学受験の問題なんかにも出てきますね。
油屋の小僧が、お客に、5合の油を売るのに適切な目盛りのマスがないのを、10升、7升、3升のマスを上手く作ってあちらからこちらへ、こちらからあちらへと移し替えていきながらぴったり5合量ってお客に売ると。なんかそんなの思い出す。
そこまで計算の頭は使わないけれど、代わりにスピードが要求されるのがドクターエウレカ。
ゲーム開始時に渡されるのは試験管3本。それぞれに黄緑玉2つ、紫玉2つ、朱色玉2つを入れる。
指示カードをめくって後は必死でその通りをめざして移し替えながら作る。Yちゃんがいつも「できた」って言った直後に私が出来上がっているくらいのせめぎ合いだった。4人まで出来るので、大勢でやるともっと盛り上がりそう。
ふと思ったんだけど、これ、スピードを考えなければじいちゃんばあちゃんの脳トレにも良さそう。手先も使うし。
Monster Baby Rescue!(モンスター・ベイビー・レスキュー)
多分日本未輸入。オーク、マンティコア、ケルベロス、ドラゴン等の自分のベビーモンスターを成長させながら有利なカードや宝石をたくさん集めて高得点を狙うゲーム。
ベビーが成長していればしているほど集計時の点も高くなる。頭、胴、脚の3つのパーツに分かれていて、4段階成長できるのだけど、「頭の成長」「脚の成長」といったカードを取らないといけない。でも場には、集めると有利な「結び目」や「ハート」「宝石」といった魅力的なカードも出ている。迷う・・・。
そして、その取り方によって、自分の次のターンの順位が大きく変わってしまうので、下手な取り方をすると当分自分の番が回ってこないなんてことも起こる。
だから妥協して、どれを取ろうかあれを取ろうか、次の順位を優先させるためにこれに
しようかって迷うジレンマが楽しい。
Volleyball High(バレーボール ハイ)
日本未輸入。専用ラバーマットがついていることに驚く。そこにバレーボールクラブの女の子たちを配置。手札のカードには、攻撃や防御が数値化されていて、それを使ってトスをあげたり強力なボールを相手陣地に叩きこんだりする。
逆に、手薄なところを突かれると良い防御カードが無い限り落としてしまうけど、協力ゲームでもあるので、仲間のプレイヤー2人がカードを出し合って凌いでもいいのがちょっと変わっているルール。今回4人で。