コンポーネントが、いいんですよ。
ヒエログリフっぽい絵文字がびっしりのボードにタイル。
通常、ゲームと言えばコマには赤や青が分かりやすいのか採用されているのですが、このゲームでは緑や紫の中間色を採用した、八角形の大ぶりの木製コマ。
実はヒエログリフや装飾はゲームに何のかかわりも無くて白黒の無地ボードでやってもゲームには影響ないんですが。雰囲気は大事。
戦略を立てるにも位置の記憶が肝心
このゲームは、手番でひとりひとりが自分のコマを好きな所に配置します。
もしくはランダムに引くタイルにプラス4からマイナス4の数字が書かれてあり、引いたら数字を全員が確認してから「伏せて二度と見られない状態で」好きな所に配置します。これがミソ。
すべてのエリアがプレイヤー達のコマと数字タイル(伏せた状態)で埋まったらゲーム終了して得点計算なのですが、ここで数字タイルを一斉にオープン。
自コマの周囲の八方向にはプラスもマイナスも含め、数字タイルがありますが、それを全部合計。自コマの周囲が、マイナスタイルだらけだと大損害をくらいますね。
つまりゲーム中、自コマやタイルを置いていく過程で出来るだけ得するように配置しないといけないんですが、これが記憶を頼りなものだから「こんなはずじゃなかった」が起きます。
マイナスだらけのあたりは俗称:地雷原と呼ばれて警戒。でもぼ~っとしてると最後の方で自分のコマを置く場所が地雷原にしかなくなっていたりするんですね。
かといって焦って最初で自コマを置くと、容赦ない敵(とも)が次から次へとその周囲にマイナスタイルを置きやがるんですよ。楽しすぎるじゃないですか。
数字の効果は共通のものなので、どこに置いてもある程度マイナスをくらうのは避けられないのですが、その中でも出来るだけプラスを受け取れる可能性を、刻一刻変わる盤面の記憶を頼りにさぐっていくのが面白い、エリアコントリールとメモリーの要素が噛みあったゲームでした。
うちの子もこれが好きで何度かやりましたが、地雷原によく突っ込んでますね。子供の友達も何回かやりましたが、自コマを置くタイミングが悪く手遅れになってましたw
無敵の記憶力を持っていれば相手を完封できるゲームなのでしょうが、置き時も大事なようです。
こどもとあそぶときは
- プラスとマイナスの計算が出て来るので、その概念が分かっていればばっちりです。
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計算がそこまでできなくても、赤の数字タイルは「損する」、青の数字タイルは「得する」ぐらいに説明して、「これを置いたら得するよ~」と教えてあげながら自分のコマの周囲にわざと配置させてあげる、なんて遊び方はできると思います。プラスの4や3はすごく得、マイナスの3や4はすごく損ですね。
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記憶を頼りに配置するのが醍醐味なのですが、いっそのこと、全部オープンで置いていくのもアリだと思います。お子さんの手番では、どこが現状で有利かを判断させ、自分で配置させるんです。
ガラッと違った遊び方になりますよ。