ヴァレルは強いね。もう無理って思ったわ。
鬼畜級のモンスター次から次へと出して来て封鎖、下手するとあっという間にフィールド完封してしまう子供には、どうしたらいいの。
ヴァレルエンドが出た瞬間にデモンズチェーンで縛ったけれど、
それに見切りをつけてヴァレルロード・Ｓドラゴン呼ばれて、逆に墓地のヴァレルエンド装備されて効果無効のカウンター5つ平気で載せてくるし。
そこでアクセルシンクロですよ。
シンクロでさえちょっと面倒な気がするのにアクセルシンクロなんて・・・と今まで敬遠していたけれど、ここ最近子供が怒る怒る。何故、やらないんだと。
もう手前まで来てるじゃないかと。例えば昆虫デッキですよ。
私のメインデッキの一つ、ビー・フォースゴキブリ昆虫デッキは半端なデッキには負けた記憶がほぼないくらい展開力と制圧力に優れてて、やってて忙しいしむしろつまらないくらいなんだけど、ビー・フォースのシンクロ、アズサがシンクロチューナーだから。簡単に出るから出すけどそのまま展開に使っちゃうんで、子供がそこで「何故しないんだ」と。貴重なシンクロチューナーだぞと。
何とも思わないのかと。
言われてみれば、いくらでも素材はフィールドに並ぶけど、昆虫デッキの良さは倒しても倒しても弱小がどこからか湧いてくるうざさにあるので、その雰囲気を大事に
していきたいんだよね。力押しの場違い脳筋モンスターなんてエレガントさに欠けるのね。
というわけで、いつも出すエクストラは八雲のNo.７０ デッドリー・シンとかね。意外と使える、ありんこブリリアントとかね。墓地召喚が相手ターンでもできる熾天蝶（セラフィーム・パピヨン）とかね。デッキをリフレッシュして装備カードとして昆虫をデッキから出せてドローまで出来る超有能なピコファとかね。
もちろんメインデッキも昆虫以外は入れない。
こういうこだわりって、大事だと思うの。
そんなわけで条件の揃った場面でもアクセルシンクロはしなかった。
しかし今日ヴァレルに向かい効果を発動しても発動しても、カウンターを山ほど載せた
ヴァレルロード・Ｓ（サベージ）・ドラゴンに無効にされ（５個とか載せんなよ！）もういやになった時、初めてやろうかと思った。
ちょうどその時、チューナー深海のディーヴァが出ており、それで呼んだサラキアビスや星1のマリンセス・マンダリンが二体出てた。
・・・たつのこ呼べんじゃん。
子供「何ッ！？シンクロチューナーだと？さては貴様・・・・・」
そこから急にかいがいしくなった子供は、「えっとー、スターダストウォーリアーがおすすめかな。あ、もう１体星7のシンクロ出さないといけないからなんか適当に出して。１ターン待ってあげるから。」って、妙にてきぱきと愛想がいい。
約束通り待ってくれた次の我のターン。盤面整理ししてマスター・ボーイ呼んでからさらにもう1体のマスター・ボーイを呼ぶためにそいつを墓地に送ってその効果でディーヴァを手札に加え、もう１度！
白闘気一角 ( ホワイト・オーラ・モノケロス ) をマスター・ボーイのリンク先に召喚。
たつのこに一角をチューニング！
アクセルシンクロ！
招来せよ星10、スターダスト・ウォーリアー！
うん、これかっこいいし効果も相当いいね。腐りまくってたウォリアー系モンスターを効果で無条件に次から次へと呼ぶの試してみたいね。気に入った。
子供は感動して涙ぐまんばかりになってすごく優しくなってました。それほど、ママにやらせたかったのか。
汲み取ってやれなくてすまない・・・。ママにとってのロマンはオールスターキャスト昆虫でも、君にとってのロマンは違ったんだね、アクセルシンクロのカッコよさだったんだね。ごめんよ。これからは毎日出してあげるよ。
少し君が分かった気がする。ビートダウンをあれほど信望しなるべくなら高火力のデッキを使わせようとしてくることも。ママの好きな系統のねちねちと嫌らしいロックデッキやトリッキーな戦術で足を引っ張りまくるファンデッキや姑息なバーンデッキに嫌な顔をすることも。
こうして子供の指導を受け、人生初のアクセルシンクロを成し遂げたのでした。
とても面白かった。今後はＴＧでもやってみることにしよう。
やはり本家は気迫が違うし、やっててどっぷり浸れる。そして子供を泣かせるくらいカッコいいスピード感のある展開にしないとね。
